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2016年08月23日 留学@ミネアポリス その3

円高ドル安がうれしい今日この頃です。三分の一が過ぎました。ミネソタ大留学中の福田です。

 

日本(特に山形)は猛暑や台風で大変なようですが、ミネアポリスはもっとも暑い時期を過ぎ徐々に涼しくなってきました。たまに土砂ぶりの雨が降りますが、過ごしやすい季節です。

 

研究の方ですが、アニオン重合についでトランスエステル化重合やRAFT重合などの精密重合をしています。アニオン重合に比べるとRAFTは信頼性が落ちるので、目的の分子量を得るのに苦労していますが、重縮合で分子量制御していたのと比べるとずっと楽です。(分液もエバポもカラムもなく、ただ再沈殿するだけなので、むしろ楽すぎるかも…)

目的化合物がほぼ合成できたので、マイクロトーム、TEMのトレーニング中です。割と楽しくやってます。

 

研究以外でも、ポスドクの誕生部会に参加したり、Hillmyer先生宅でBBQしたり、外国語学習プログラムを通してあった友人とポケモンGO語学学習をして楽しんでます。山形大で英語を教わっていたデビーさんと偶然会いまして、モールでメキシコ料理を御馳走になりました。サンクスギビングにコロラドおいでよと誘われたので、飛行機代を奮発してお邪魔するかもしれません(なんか旦那さんとラブラブやなとおもったら、どうも結婚記念日+デビーの誕生日間近だったそうな。これはやってしまいましたかね…)

 

図1.左からフィルさん(旦那さん)、福田、デビーさん。Mall of Americaにて。

 

ミネソタ大の化学科について話しておきますと、DOW Chemicalと提携して安全管理に力を入れています。LabとOfficeが完全に分離されていて、化合物がLab外に持ち出されないよう白衣や手袋などの扱いが厳格に決められています。廃液も各個人が責任もって内容物を申告し、4L以下のボトルに入れ、かつバケツ等のセカンドリーコンテナで運搬し、全てチェックを受けます。ポスドクに山形大での処理方法を教えたら驚かれました。うちの研究室でも取り扱いを考えないといけませんね…。

 

図2.実験台の様子。実験操作は手前のガラス越しに行い、暴露をできるだけ防ぐ。右上のシートには、誰がどのような実験を行っているか、どのような危険性があるか、何かあったときの対処法などを記入しておくようになっている。

 

それではまた。

福田

 

留学@ミネアポリスその四(http://higashihara-lab.yz.yamagata-u.ac.jp/view.cgi?p=266