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2018年05月25日 寺山さんの論文掲載決定

寺山幸佑さんの論文がWiley-VCHのMacromolecular Chemistry and Physics 誌に掲載許可されました。

 

"Nonstoichiometric Stille Coupling Polycondensation via an Intramolecular Pd(0) Catalyst Transfer Using Excess Phthalimide Monomer" Kousuke Terayama, Eisuke Goto, Tomoya Higashihara

 

非等モル下AA+BB型Stilleカップリング重縮合において、イミド基の存在がパラジウムの分子内触媒移動に影響していることを示唆する論文です。得られた知見は有機エレクトロニクス材料の効率的合成に役立つと期待されます。

本重縮合系では、モノマーの厳密な当量性制御が必要ありませんので、重合操作が簡便になります。また、AB型モノマーへ展開した際の連鎖重合性や両末端官能基化ポリマーへの応用が期待されることに加え、関連オリゴマーをマクロモノマーとして重縮合に使用する場合に問題となる仕込みオリゴマーの物質量の不正確性を許容し、(マルチ)ブロックポリマー等の合成難易度を下げるものと推定されます。