昨日、本日と平成23年度先導的産業技術創出事業(若手研究グラント、通称若グラ)の確定検査で、NEDOhttp://www.nedo.go.jp/の主査・田畑様が米沢に来られ、H23.10.1-H25.9.30の2年間の燃料電池用電解質膜に関する研究のまとめの発表と、経理の最終チェックを行いました。
研究発表では、中間目標値を完全に超え、最終目標値をほぼ達成したことと、2年間で、特許3件、論文発表件数6件、学会発表3件の研究実績、これからの方針について等をご説明しました。
話は、若手~中堅、35~45歳くらいでしょうか。その年代の研究者対象のグラントのあり方について、陳情を聞いていただく内容に変わって行きました。
日本の大学研究者は、20代のうちに博士号取得し、ポスドクや特任助教を数年経て、30代前半に常勤の助教などに就任、30代後半になると、講師または准教授として独立(旧帝大系は教授、准教授、助教の大講座に入ることが多い)を目指すことになると思います。もちろん、独立といっても、最初は力のある教授と共同研究や人的サポート(学生さんの指導資格を認めていただくこと)をお願いすることは必要です。しかし、講座に入っていない以上、研究室運営のための外部資金調達の責任を100%負うことになるので、来年度の運転資金繰りにあせりながら、申請書を何通も書く必要が出てきます。数億円を2-3年よりも、500万円を5-7年の方がありがたく思うのですが、、、という話をNEDO様に申し上げました。逆に、NEDO様の政府から下りてくる予算の予測の難しさ、経産省(NEDO)と文部省(科研費)の役割分担の必要性、若手~中堅へのご期待もよく分かりました。
実は、NEDO様と本音でじっくり話しあえたのは、初めての経験でした。結局2時間の面談の予定が、4時間弱に長引いてしまいましたが、とても有意義でした。田畑様、相談に乗っていただきましてどうもありがとうございました。
東原